ピアノの輝きを取り戻すメンテナンス術

本体内部の金属磨き作業が完了したので外装の磨き作業に移ります。

ピアノクリーニングは、ピアノの美観と音質を保つために重要な作業です。
クリーニング作業時に外装に付いてしまった指紋や汚れを取り除き、ピアノの美観を蘇らせることができます。

また、清潔なピアノは快適な演奏体験を提供し、部屋のインテリアにもマッチします。

磨き作業の基本的な手順は外部にこびり付いた油と埃を一度取り除いてから外装磨き専用の布バフを使用し、塗面を仕上げていきます。

研磨すると埃が舞うので養生テープで本体をカバーします。

外装クリーニングでは、柔らかい布で表面を拭き、適切な研磨剤を使用して汚れやシミを取り除きます。この磨き作業は専門的な知識と経験技術が必要なため誰でも出来る作業ではありません。

ピアノに使われている塗料も製造年代によってはカシュー、ラッカー、ウレタン、ポリエステルと様々な塗料が使われており、塗料によって磨き方を変えなければなりません。

クリーニング作業をしているこのヤマハのアップライトピアノにはラッカー塗料が使用されていて、この塗料は他の塗料と比べると柔らかく、傷を消すために磨きすぎると下地が出てしまう可能性があるので注意が必要です。

と言っても今回はガッツリ研磨をして傷を無くす作業ではなく、表面に艶を出して美観を整える簡易クリーニング作業なので早速磨いて艶を出していきます。

指紋や細かい傷が無数に付いているため表面があまりよろしくない💦

外装を磨く際は研磨剤の選び方も重要。強い化学薬品やアルコール系の溶剤や自作のクリーニング剤は避け、正確な成分と安全性が保証された製品を使用し外装を磨いていきます。

綺麗になりました✨

ラッカー塗料が使われているため磨きすぎると下地が出て塗装しなくてはいけなくなる。

ここまで艶を出したら完了、

この部分はペダル周辺の外装。

無数の傷が付いている外装と摩耗したクロスが目立つので綺麗にします。

上の画像と比べると一目瞭然。

ある程度の傷が無くなり、塗面の艶も蘇ったことで美観が良くなりました。

良いですね👍

外装クリーニングはピアノの美観を取り戻し、演奏者のモチベーションを上げる重要な作業。

誰しも外装がピカピカなピアノで弾きたいですからね(笑)

この調子で全ての外装をピカピカに磨いていきます。

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