YAMAHA 簡易クリーニング修理+消音装置取り付け作業

千葉県柏市のH様からのご依頼。

外装の簡易クリーニングと内部の清掃、部品を交換、消音装置の取り付け依頼のため作業を行うことになったヤマハのアップライトピアノNo.U1

運送屋さんが到着し、搬入手続き中…

天気は快晴、搬入するにはベストな天気です!

ピアノは機種によるが大体200㎏はある。運送屋さんは本当に凄い!

軽々とピアノを工房内へ。

それでは無事にピアノが搬入されたのでピアノを見ていこう。

1960年代頃に製造されたアップライトピアノ。

当時のヤマハはアップライト専用の工場を建て、高品質なピアノを大量生産するようになり、世界トップクラスの仲間入りを果たしました。

発売当時からロングセラーでもあり、現在でも多くの人が使用しているピアノ。

「正確なメカニズムに明るい音色を併せ持つ日本のピアノ」として欧州やアメリカで評価されたモデルの代表がこのピアノでもあります。

しかし、60年程度経っていると中の部品が経年劣化による動作不良が出てしまうことが多々あり、また外装そのものも当時使われていた塗料が剥げてしまっているところもある。

という訳で今回の修理作業は中の部品交換と調整をメインとして行い、外装の補修は敢えてしない方針となった。

なぜなら補修作業を行わないことでアコースティックピアノ特有の味が出るからだ。

方針が固まったら早速作業を開始。

年数が経っているピアノの場合、本体の裏側は埃が積もってることが多いため軽く掃除していきます。

刷毛と掃除機を使い、溜まっている埃を除去。

あとはピアノ本体の裏に何か落ちて挟まっている物がないか確認していきます。

物が挟まっていると雑音の原因になるので…💦

特に問題が無ければ本体の分解作業に移ります。

立っている状態でここまで進めることが出来ました・・・が、少し問題が発生。

ネジが腐っている💦
錆と緑青の影響で普通に回すことが難しくなっている。

しかも屋根に使われているネジは真鍮製のネジのため柔らかい。

無理に回そうとするとネジが折れてしまうので貫通ドライバーとハンマーを使って慎重に取り外す。

ようやく錆だらけのネジが取れました💦

大体2時間ほど掛かりましたが、ネジを取り外すことが出来ました。

それにしても蝶番そのものもすごい錆が出ていますね。

この部分も後ほど綺麗にしていきます。

とりあえずクリーニング工程の第一段階はひとまず完了。

次回は本体を寝かしてペダルが付いている底板を取り外し、中の金属部品を磨いていきます👍

インスタグラムで作業動画を載せています↓