ピアノクリーニングの目的
ピアノクリーニングは、ピアノ全体の清掃と各部品の手入れを含むメンテナンスのプロセス。
この作業は、ピアノの外装や内部、鍵盤、金属部品などの清掃が含まれており、ピアノの美観と性能を保つために重要なメンテナンスです。
そのためクリーニング作業を行うことでピアノ内部の汚れやほこりが除去され、音の透明度や明瞭さが向上します。
ピアノの耐久性向上
クリーニング作業はピアノの部品の劣化を遅らせ、耐久性を向上させる効果があります。
特に高級ピアノやアンティークピアノでは、長期間のメンテナンスがその価値を保つ重要な要素です。
このピアノもだいぶ古いタイプなのでクリーニングが必須。
この作業を行うことで、ピアノの演奏体験が向上します。
とはいえ、今回のM302は10年以上も年数が経っていたので、内部の埃が多々あるのを確認致しました。
また埃だけでなく、鍵盤の隙間に下に異物が入り込んでいたりして鍵盤の動作に影響を与えたり、弦やフェルトに付着した汚れもあったので音質に悪影響を与えることがあります。
その悪影響を与える埃やゴミを取りやすくするためにピアノを分解し、本体を寝かしていきましょう。
まず最初は外装のパネルを取り外し。
内部清掃をしやすくするように内部機構のアクションと鍵盤を取っていきます。
これで鍵盤下のゴミを取りやすくなりました。
この調子で本体を寝かしていきましょう。
ピアノを寝かし終えたら今度は脚を取り外し🎵
M302の場合はコンパクトピアノのため普通のピアノより、脚が簡単に取れやすくなっております。
【尺の都合上、500倍の速度で脚と取り外し】
これでクリーニングがしやすくなりました。
普段は中々見れないアップライトピアノの寝かし画像。
ペダルも綺麗に磨いていくため底板を取り外していきます。
無事に取り外すことが出来ました!
たまにサビにやられてネジが折れたり腐っていたりして取るのに時間が掛かる場合が多々ありますが、今回はすぐ取れました。
ラッキーです👍
ある程度の分解作業が完了したので早速、内部の掃除を始めます。
内部のクリーニング作業を行うことで音質や演奏性の向上にも寄与し、また埃や汚れが引き起こす問題や、湿気が与える影響を予防することができます。
Xでも作業風景を投稿しております♩
ヤマハのM302のクリーニング準備中🎵
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) May 10, 2024
ピアノを寝かしつつ、脚の先端に付いてる真鍮も磨きたいので、ぐるぐる回して取っちゃいます👍 pic.twitter.com/ctaNM225A7