内部と外装の状況確認が完了したので、修理作業を開始。
外装の状態は比較的綺麗なままだったので今回はピアノ本体の金属磨きと清掃作業及び、経年劣化した部品の交換作業をメインとして修理することに決まりました。
それでは鍵盤と内部機構のアクションを取り外して早速綺麗に掃除を開始していきましょう。
アクションと鍵盤によって隠れていた埃が可視化されましたね。
年数が経っているピアノのほとんどの場合は画像のように埃が溜まっていることが多い。
結構な埃の量ですね。
ピアノが埃に覆われると、木材や部品の劣化が進みやすくなります。
木部の部品は積もった埃によってカビが発生したり、金属部品には空気中の水分を吸っ埃が原因で錆等を発生する場合があります。
これが進行すると、部品の修理や交換が必要となります。
という訳で埃を除去していきます✨
約17年分のホコリが無くなったのでスッキリしましたね。
木部にはカビが発生していなかったのが幸いでした。
カビが発生した場合は黒ずんだ跡が残ったりしてしまうので除去するのに時間が掛かってしまうことがあります。
埃によって引き起こされる劣化や故障は、修理が必要となるため必然的にコストが発生します。
ピアノを長期間で使用するには、定期メンテナンス時に掃除をして出来るだけ埃が積もらないようにしていきます。
さて、この調子でピアノ本体を寝かして底板を取り外し、死角になっている部分や隙間部分を確認し、汚れや埃を見つけていきます。
この体制の方がが隅々までピアノを見れるので、クリーニング作業をする時は定番の作業でもあります。
底板が無事取れました。
これでピアノの中を万遍なく確認できますね🔍
死角になっている部分や正面から見てあまり見ない部分を確認していきます。
案の定、フレームの端部分に結構埃が溜まっている状態ですね。
このままにしとくと埃が空気中の水分を吸って錆を発生させる可能性が高い。
見つけ次第、除去していきます
埃の除去作業を軽視しがちですが、埃の影響を最小限に抑えることでピアノの状態を美しく保つことができます。
定期的なケアと注意深く丁寧な掃除をすることによって、ピアノの使用期間を延ばすことができます。
Xでも作業風景を投稿しております♪
ヤマハlu101のクリーニング作業✨
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) June 20, 2024
弦のサビや内部清掃をするためピアノを寝かしつけることに。
普段では滅多に見ることのできない状態ですが、これでピアノの状態を隅々まで把握でき、清掃や修理の作業も格段にやり易くなります👍 pic.twitter.com/aMCG7B6hIF