金属磨き作業(後編)
という訳で今回は前回の続き。
ピアノ本体を起こす為にペダルを磨いていきます。
外装の磨き作業がある場合はペダルの磨き作業を始める前にピアノ本体の外装を先に磨いていきますが、今回のクリーニング作業には外装の磨き作業は含まれていないためペダルを磨いたらすぐに本体に取り付けてピアノを起こします。
経年劣化で表面がくすんだりサビてしまったペダル。
磨く際は手磨きか専用のバフ機で表面を磨いていきます。
手磨きの場合は基本的にピアノが立った状態で施行することが多いですが、今回はピアノを寝かしてある状態なので、専用の研磨機(バフ)で艶を出していきます。
手で磨くよりも機械を使ったほうが迅速かつ綺麗に仕上げることができるので結構オススメ。
とはいえ、ペダル部分は必ず目に入る部品でもあるため見る角度を変えてムラがないように表面を仕上げていきます。
綺麗になりました✨
この部分がピカピカになるだけでも大分印象が違くなりますね。
クリーニング/修理作業の度合い関係なく磨いて綺麗にします。
とりあえずペダルが綺麗になったら今度は本体を起こして鍵盤軸(キーピン)を磨いていきます。
ピアノはテコの原理で動いており、ここの部分は鍵盤の支点となる大切な部品。
このキーピンの表面に汚れやサビがこびり付いていると鍵盤の動きが悪くなって動作不良になったりするため必ず磨かなくてはいけない部分。
今回のピアノのキーピンにも若干ですが、汚れやサビが付着しているので、一本ずつ手磨きで綺麗に除去していきます。
キーピン磨き前
この作業を行うことで鍵盤の動作がスムーズになり、弾きやすくなるためこの作業もクリーニング修理をする際の定番作業でもあります。
キーピン磨き後
という訳で内部の金属磨き作業はこれにて完了。
蝶番の磨きは外装磨き作業に含まれるため今回なナシ。
前々回の内装の清掃作業から今回の金属磨き作業まで大体のクリーニング費用は¥30,000ぐらいで何とかなります。
前々回の作業で行った内装の清掃作業は大体¥10,000~
前回と今回の金属磨き作業は¥10,000~という感じでおさまりますね。
とはいえ、内部の状態によっては金額が大きく変動してしまう場合があるため不安な場合は一度見ても貰ったほうが良いですね👍
Xでも作業風景を投稿しております♫
おはようございます☀️
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) May 26, 2024
朝一はヤマハU30BLのペダル磨き。
経年劣化で艶が無くなってしまったペダル。
研磨機でペダルを磨くことで、本来の艶を取り戻すことが出来ます✨
磨き終わったら本体を起こして、今回のメイン修理作業に入りまーす🛠️ pic.twitter.com/0nsLvHbGJA