ヤマハM302がクリーニングするため工房に到着。
明るいオークの外装でお洒落なデザイン。
高さ110cm、間口147.5cm、奥行58.5cm、大体1991年製。
めったに見られない希少で小さいピアノ🎹
裏を確認して見ると…ちゃんとどこで製造されたか記載してありました。
ヤマハのジョージア州トーマストン工場で製造されたこのピアノはグランドピアノを弾く準備がまだできていない、またはデジタルピアノよりもアコースティックピアノを好む演奏者に最適なUSAピアノ。
なぜUSAなのかはというとピアノの製造番号が「T」で始まる場合、そのピアノは米国ジョージア州で製造されたもので、日本製ではありません。
後々、クリーニングをする際にフレームに製造番号が記載されているため日本製かUSA製か判断することが出来ます。
確認作業
そんな訳で今回はクリーニング+メンテナンスがメイン作業となります。
M302はコンパクトピアノでありながら弦が長く、響板が大きくなっています。
それゆえ豊かな音色により、最も満足のいく演奏体験が得ることができます。
私も確認のため弾いてみると高さが110cmの小型アップライトピアノにも関わらず、結構響く!
ジャズとの相性がバッチリな音色でした🎵
ヤマハ M302 デザイナー コンソール アップライト ピアノは音色と演奏性が優れており、M シリーズのピアノは、ヤマハの細心の注意を払って細部まで製造された高品質のピアノで、優れた音色再現と、ヤマハの鍵盤とアクション機構の敏感で素早い反応性を備えています。
このピアノは、わずかな摩耗のある美しいオーク仕上げで、見た目も演奏も手触りも素晴らしいです。ヤマハによるピアノ製造の黄金時代に製造されたヤマハのクラシック ラインのピアノの 1 つ。
とはいえ、いくら音色が良くてもピアノそのものの年数が経っているせいで、中の部品等の消耗品がほとんど駄目になってる。
動作機構に重要な役割を持っている部品だけ交換していく流れになりそうだ。
特に鍵盤蓋に付いている真鍮製の取っ手等は現品限りのため取り外して綺麗にする際は細心の注意を持って修理を行っていく予定です。
中々見れないタイプのピアノなので、これからの作業は楽しみですね😊
Xでも作業風景を投稿しております🎵
クリーニング兼メンテナンス作業のヤマハM302が工房に到着。
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) May 9, 2024
アメリカのトーマストン工場で製造された
高さ110cmのお洒落なUSAヤマハ🎹
とりあえず状態を確認してから作業を開始しまーす。 pic.twitter.com/DsNjl2WTBJ