本体の調整を行う前に鍵盤を組み込んでいきますが…今回は鍵盤を綺麗にする作業もあるので、バフ掛けを行います。
なぜならピアノの鍵盤は使用するうちに表面が汚れたり、傷ついたりして見た目や触り心地が悪くなることがあります。
これを改善し、ピアノ鍵盤の美観を取り戻すために行われるのが「鍵盤のバフ掛け」です。
鍵盤バフ掛けとはピアノの鍵盤表面を研磨して滑らかにし、光沢を取り戻す作業です。
特に象牙やセルロイドでできた鍵盤は時間とともに黄ばみや汚れが目立つようになります。
このバフ掛けによってこれらの問題を解消し、鍵盤の表面を美しさを取り戻します。
鍵盤バフ掛けに使用される主な道具は専用の卓上盤、バフホイールと研磨剤です。
バフホイールは布やフェルトでできた回転する円盤で研磨剤を付けて鍵盤を磨きます。
研磨剤には金属用やプラスチック用等、磨く材質に応じたものが使われます。
また細かい作業には、手作業用の研磨紙や研磨布も併用して磨くこともあります。
動画内の作業はたったの2~3秒ですが、何度も表面の傷が消えているか研磨できているか確認しております。(投稿出来る動画の時間が限られているので💦)
長年使用しているピアノの鍵盤は手の油や汗、埃などで汚れが蓄積していることが多く、見た目が悪くなっていることがあります。
また、頻繁に使われる鍵盤は磨耗し表面がざらついてしまうこともあります。
これにより演奏時のタッチが不快になり、演奏者のモチベーションにも影響を及ぼします。
鍵盤の美観向上
そのため鍵盤バフ掛けをすることで、鍵盤表面の汚れや黄ばみが取り除かれます。
これにより鍵盤の見た目が美しくなり、ピアノ全体の外観が向上します。
特に鍵盤は良く見る部分なので綺麗になることで大分印象が違くなります。
バフ掛けを行ったことで鍵盤に新品同様の光沢が戻りました。
特に象牙鍵盤の場合、その白さと輝きが復活し、ピアノが一層魅力的になります。
これによりピアノを所有する喜びが増し、演奏へのモチベーションも向上することができます✨
鍵盤バフ掛けを行うことで、鍵盤表面の摩擦が減少し、タッチが滑らかになります。これにより、演奏時のダイナミクスがより正確に表現できるようになり、音のクリアさが増します。特に微妙なタッチを求められるクラシック音楽やジャズなどでは、音のニュアンスが豊かに表現できるようになります。