本体の金属磨きが完了したので、今度は外装のクリーニング作業を開始。
元々置いてあった環境が高温多湿のためか外装のほとんどがベタ付いてヌルヌルしている。
一見綺麗に艶が出ているようだが、良く凝らして外装を見ると埃が付着して白くなっている部分がある。
ちょっと違う部分をアップしてみよう。
外装表面が白くなっていますね。
最初は塗装がダメになっているのかと思いましたが、触ってみると少しべた付いていました。
白く見えるのは外装に付着した油の上に埃が被ってしまったのが原因。
この状態で専用のバフ機を使って研磨してもちゃんと研磨出来ないので、水で希釈した中性洗剤で汚れを取り除きます。
中性洗剤で汚れを除去し、改めてバフで研磨し終わった外装。
白い靄になっていた汚れも綺麗に落ちて本来持ち合わせていた艶が蘇りました。
この調子で他のパネルも磨いていきましょう。
昔のピアノには鍵盤の蓋用の鍵が備え付いてるのが多く、このBL-61も同じようにパネルに鍵が組み込んであります。
しかし、大抵の金属は前のブログにも書いたように年数が経っている金属はサビが出てるのが多い。
このパネルに付いている鍵用の金属部品も例外ではありません。
一番目に見える部品でもあるので綺麗に磨いていきます。
綺麗になりました。
部品に付着していたサビも取れて外装表面も艶が出ていい感じ👍
外装や金属部品をちょっと磨くだけで大分印象が変わるのでこの作業はオススメでもあります。
外装表面に汚れやカビが付着したままにしとくと最悪、塗装のほうにもダメージが出てしまうためピアノを使用する際は適切な環境作りが必要不可欠。
今回はバフで研磨し、艶を出しましたが普段使用する際にも今回のような状態を予防することはあるにはあります。
ピアノの外装表面を美しく保つためには、以下の方法が効果的です。
清潔なマイクロファイバークロスを使用し、軽く表面を拭きます。水を含ませたクロスを使っても構いませんが、水滴がピアノに残らないように注意しましょう。
また、木製部分にはピアノメーカーが推奨する専用の木製部分用クリーナーを使うと良いでしょう。
定期的な外装の清掃をすることによってピアノの美しさを維持しましょう。