KAWAI BL-61 アップライトピアノの修理作業を開始🛠️
BL-61はカワイのアップライトの中でも多くの人に愛用されたスタンダードな機種。
BL‐11からBL‐82まで多くのモデルがあったBLシリーズのうち、このBL‐61は高さが132㎝あったピアノなためアップライトピアノの中では背が大きいハイグレードモデルになります。
ハイグレードなモデルのためかボリュームのある低音やすっきりとした中音・高音を楽しめるアップライトピアノでもあり、ピアノを弾き始めたばかりの初心者や趣味でガッツリ弾いている方にオススメのピアノでもあります。
しかもこのBL‐61には屋根を少し開けて音の調節ができるストッパーがついており、ハンマーにもアンダーフェルトが入っているなど良質なピアノ。
製造されたのが1974年とそれなりに経過はしていますが、当時の製造の工程の良さとハイグレードモデルならではの質の高い内部素材が使用されています。
響きが良いですね♪
しかし、約50年も経っていると経年劣化による部品の不具合が出てしまうことが多々あり、また外装そのものも当時使われていた塗料の表面に汚れが付着しているし、鍵盤上面にも汚れが付着していてべた付いている。
この状態では満足に弾くことができない💦
という訳で今回の修理作業は中の部品交換と調整、外装の磨き作業をメインとして行う方針となった。確かに製造年は古めで、状態は余り良くはないが良質な木材を入手しやすかった年代ということもあり、手を加えれば問題なくこれからもずっと使えるピアノでもある。
とはいえ裏に埃が大分積もっている。
本来のの木部の上に大量の埃が積もっているため灰色になってしまっている。
ちなみに裏でこの状態ということは内部も結構溜まっていると考えた方が良い。
ただの埃ですがピアノの部品が埃に覆われると、劣化が進みやすくなり、特に木製の部品は埃によって乾燥し、ひび割れが生じる可能性があります。
これが進行すると、修理や部品の交換が必要となるため注意が必要になります。
とりあえず、全体の状態を確認し終えたらパネルを外してクリーニング作業にはいりましょう👍