ピアノのオーバーホール作業⑥

前回の作業で事前準備が終えているため早速、張弦作業を開始!
…と言いたいところですが、アクシデントが発生!!!!

なんと「駒ピン」が…折れている💦
ピアノの駒ピンは、弦を固定し響板に振動を伝える重要な部品。
経年劣化や湿度・温度変化、衝撃などが原因で折れることがあります。
今回は前者が主な原因でしょうね
これでは新しい弦を張ることはできないので、修理しなくてはいけません。
駒ピンが折れると…
- 音が不安定
- 調律の狂い
- 異音
などの問題が発生します。
また、特定の音が出にくくなり、演奏に支障をきたすこともあります。
駒ピンが正しく機能していることで、弦の振動がスムーズに駒へと伝わり、豊かで響きのある音が生まれます。
しかし、上記のように駒ピンが破損すると音の伝達が乱れ、音質が劣化する原因となってしまいます。
しかも折れた駒ピンの影響で弦の張力が不均衡になると、駒自体や響板にも負担がかかり、さらなる破損を引き起こす可能性があります。
最悪の場合、響板の亀裂など大掛かりな修理が必要になることもあります。
ともかく、破損するだけでここまでデメリットが生じる駒ピンは早急に修理しなくてはいけません。

中で折れてしまった駒ピンはドリルで取り除き、堅い木を新しく埋め込みます。
一本につき80㎏の力が加わる部分でもあるので、埋め木に使う素材は厳選しなくてはいけません。
駒ピンの交換費用は、ピンの材質やピアノの種類によりますが、1本あたり数千円程度が一般的です。ただし、駒全体の修理が必要な場合は、数万円以上かかることもあります。
ということで…

新品に交換完了!!
これで一安心。
駒ピンにはさまざまな材質がありますが、特に耐久性の高いものとしてはステンレス製や真鍮製のピンが挙げられます。
これらは錆びにくく、長期間安定した性能を発揮します。
今回はオリジナルと同等の真鍮製を使用。

駒ピン1本の交換であれば数時間で完了することが多いですが、駒の補修も必要な場合は数日かかることがあります。
今回はこの一本だけでなく、9本も折れていたので、交換修理に2日は掛かりました。
ですが、新しい弦に張り終えた後でなく、その前に気づいたのは不幸中の幸いでしたね。
この部分はパッと見分かりにくいため…ピアノが納品した後とかになると手の施しようがありません。
今回はラッキーでした👍
Xでも作業風景を公開しております♪
フクヤマピアノの張弦作業…と言いたいところですが、ちょっとしたアクシデントが。
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) October 14, 2024
駒ピン(黒矢印)と呼ばれる部品が途中で折れてる💦
このピンが折れてると調律が出来なくなるので、修理開始🛠️
とりあえず、中で折れたピンを取り出して新しいピンが打ち込めるよう堅い木で埋めていきます👍 pic.twitter.com/78HbZjs0Wv