ピアノのオーバーホール作業③

フレーム取り付け作業

本体の響板の修理作業が終わったら早速フレームの取り付け作業を開始。

表面に付着した埃やゴミ等を除去し終わったフレームをもう一度クレーンで釣り上げていきます。

響板に降ろすときはクレーンのチェーンが本体や周りに当たらないよう慎重に…

ゆっくりフレームを本体に降ろしていきます。

フレームが本体に降ろすことができたらこれで完了!!

という訳でなく…

ここからが一番重要な作業となります。

弦圧の調整作業

ピアノの音質や演奏性に大きな影響を与える「弦圧」

ピアノの調律やメンテナンスを考える際に重要な要素ですが、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?

ここでは、弦圧とは何か、音質との関係について詳しく解説します。

弦圧とは何か?

ピアノの弦圧の定義

弦圧とは、ピアノの弦が響板の駒にかける圧力のことを指します。

ピアノの弦は駒を通じて響板に振動を伝えますが、このときの圧力(駒圧)が適切でないと、音が響かなかったり、音量や音質に悪影響が出たりします。

弦圧調整は、ピアノの音の響きを左右する非常に重要な作業です。

※駒は画像の赤枠部分。この上に弦が下へ圧力(駒圧)をかけることになります。

弦圧が響板や駒に与える影響

弦圧が適正でない場合、響板や駒にさまざまな影響を及ぼします。弦圧が高すぎると、響板が過度に圧迫されて音の伸びが悪くなったり、駒が変形するリスクが高まります。逆に、弦圧が低すぎると音がこもってしまい、クリアな響きを得ることはできません。

弦圧と張力の違い

ピアノの弦には「張力」と「弦圧」がありますが、これは別の概念です。張力は弦がどれくらい引っ張られているかを示し、弦のチューニングに関係します。一方、弦圧は弦が駒にかかる圧力のことで、音の響きや音量に大きな影響を与えます。この2つのバランスを考えながら調整することが重要です。

弦圧と音質の関係

弦圧が適切であれば、弦の振動が効率的に響板に伝わり、豊かで大きな音が得られます。

しかし、弦圧が低すぎると音が弱々しくなり、弦の響きが十分に伝わりません。

逆に弦圧が高すぎると、音が詰まったように聞こえたり、弦が切れたり、不自然な響きになることがあります。

弦圧調整作業中…

弦が駒に与える圧力を可視化し、適正な範囲に収まっているかを確認します。

ピアノの音質や響きを左右する「弦圧」は、適切な範囲に調整することで最高の演奏体験を得ることができます。

弦圧が低すぎても高すぎても問題が発生するため、ピアノの種類や用途に合わせた微調整が必要です。

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