クリーニング/修理を検討する方へ

ピアノの修理・メンテの必要性

40年以上経過したピアノは、内部部品の摩耗や経年劣化が進行しています。

音が狂いやすい、鍵盤の戻りが遅い、異音がするなどの不具合が出始めたら、修理のタイミング。早めの対処で、費用や手間を最小限に抑えられます。

 

修理工程の全体像:簡易クリーニングからオーバーホールまで

外装&内部クリーニング(掃除・拭き上げ)

ホコリや汚れは音にも影響します。鍵盤を外し、内部の細部までクリーニングを行うことで、ピアノ全体がすっきりと蘇ります。

 

鍵盤回り:木口貼り替え・ピン磨き・ブッシング貼替

鍵盤の側面(木口)の剥がれや変色には貼り替え対応を。バランスピンやフロントピンのサビ取り、ブッシングクロスの貼替えなど、繊細な作業でタッチ感を復元します。

 

アクション:ブライドルテープ・フレンジコード交換

アクション内部の動きを支える消耗パーツを交換します。切れたり緩んでいる状態では動作不良を起こすため、確実な点検と交換が必要です。

 

張弦作業とチューニングピンの穴あけ準備

弦の張り替えやピン交換が必要な場合は、フレームを外してピン穴の加工を行います。高い技術力を要する工程ですが、音の安定性が格段に向上します。

 

整調・整音・調律の仕上げプロセス

アクションの微調整(整調)やハンマーの調整(整音)を行い、最後に精密な調律で仕上げます。タッチも音色も、まるで新品のように生まれ変わります。

 


修理の費用・期間の目安と選び方のポイント

簡易修理 vs フルオーバーホール:費用相場と特徴

表面的な修理で済む場合は6〜15万円程度。

張弦・整調・外装補修を含むフルオーバーホールでは30万〜60万円ほどが相場です。ピアノの状態や今後の使用年数に応じて選びましょう。

 

修理期間の目安:日数・預かり期間

簡易修理であれば数日〜1週間、オーバーホールは1〜2か月程度が目安です。搬出・搬入のスケジュールも含めて早めに相談することが大切です。

 

工房(個人/地域) vs 大手との比較

大手会社は純正パーツ使用・保証付き。

個人工房は柔軟で割安な場合も多く、ピアノとの相性や予算に応じて選ぶのがポイントです。

 

当工房では修理がメインのため、詳しい作業風景はこちらから⇩