ピアノのオーバーホール作業①

今回からの修理作業は結構時間が掛かるので何回かに分けて投稿していきます♬

とりあえず、「オーバーホール」とは何か?から簡単に説明していきたいと思います。

ピアノは長年の使用によって音質やタッチが劣化していきます。

そうしたピアノを根本的に修復し、本来の性能を取り戻すために行われるのが「オーバーホール」という作業になります。

「オーバーホール」は単なる調律や部分的な修理とは異なり、ピアノを全て分解し、内部の摩耗した部品を交換して音色や演奏性を回復させる大掛かりな作業です。

年数が経っているピアノの場合、部品が摩耗していることが多々あるため次のような問題が発生します。

鍵盤の戻りが悪くなる
弦が切れる
ダンパーが正常に動かない

特に、半世紀近く経っているピアノは弦が切れやすく、内部の木材やフェルトも劣化していることが多いため、注意が必要です。

オーバーホールとメンテナンスとの違い

ピアノの「オーバーホール」とは、楽器を新品同様の状態に戻すための大規模な修復作業を指します。

一方、「メンテナンス/クリーニング」や「調律」は部分的に修理を施したり、音程を整えたりする作業のことを言います。

長年使い続けたピアノ…特に今回のフクヤマピアノに関しては弦や金属部品の大半がサビて使い物にならないので、新品に交換するため弦とチューニングピンを外していかなければいけません。

とはいえ、いきなり弦を緩めると全体のバランスが崩れてしまい、部品が折れたり、最悪フレームにヒビが入って取り返しのつかない状況になる可能性があります。

時間を掛けて作業を行わないと大変なことになるので、慎重に作業を進めていきます。

既存の弦とチューニングピンが外し終わったら今度はフレームを取り外していきましょー👍

Xでも作業風景を投稿しております♬