内部の調整に調律作業も終わったので、クリーニング作業も終盤となります。
「KAWAI BL-71 アップライトピアノ 調律+クリーニング修理作業」も今回の投稿で終わりですね。
今回は出庫の準備~納品作業まで一気に載せていきたいと思いますが・・・
その前にピアノを組み上げる際に忘れてはいけないのが、真ん中ペダルのマフラーフェルト。
ペダルを踏んだまま左にスライドさせることで弦とハンマーにフェルトが割り込み、音を抑えることができる機能ですが、このフェルトもお客様から交換して欲しいと依頼があったので、新品に交換していきます。
摩耗し、ハンマーの打弦跡が茶色く残っているマフラーフェルト。
使い続けるとフェルトが貫通してしまう場合があるので、新しいフェルトに交換していきます。
交換完了
見た目も良くなり、これで今後は特に問題なく、使用することができます。
この調子で付属品も綺麗にしていきます。
ピアノの付属品で多いのはピアノを置く際に必要なインシュレーターと呼ばれる円形のお皿のような物や椅子が挙げられます。
この二つは特にピアノと共に時間を重ねているため摩耗や損傷が目立つ傾向があります。
経年劣化した背もたれ椅子。
使っていると徐々に塗面が剥がれて下地が出たり、欠けてしまっている部分が多々見受けられます。
これでは表面が綺麗になったピアノと釣り合わないので、簡易塗装を施して見た目を綺麗にしていきます。
とはいえピアノと同様、椅子も年代によっては使われている塗料が色々あるので注意が必要です。今回の椅子はラッカー塗料が使われていたので、同じラッカー塗料で椅子を塗装していきます。
簡易塗装が完了。
これぐらい綺麗なほうがやはり見栄えが良いですね。
これでピアノと釣り合うことができます。
あとは乾くのを待って埃が被らないようピアノと一緒にカバーを掛けて出庫するのを待ちます。
これから一週間しない間に運送屋さんが引き取りに来てくれました。
ということで、出庫開始。
運送屋さんがピアノをチェックしながら梱包し、ピアノをトラックへ積み込んでいきます。
あとはもうお客様宅へ届くのを待つだけ。
ピアノ納品の立ち合い中…
この修理/クリーニング作業をしたピアノが無事納品できるかが一番緊張しますね。
最悪、ピアノが希望していた場所に入らない場合も経験上ありますので💦
まぁ、今回の納品は特に問題なく終わったのでホッと一安心。
あとはお客様にクリーニング作業をした箇所の説明をしつつ、今後の定期メンテナンスをお話しして最後のピアノ調律、納品調律を開始します。
納品調律が終わったらカワイBL71のクリーニング作業は完璧に終了。
お客様も元々の状態を知っていたので、綺麗になったピアノが戻ってきた時は大変びっくりニッコリしておりました。
作業は虫害の修理作時間も入れて2週間程度で完了。
美観と音質、鍵盤のタッチを蘇らせることを重点とした作業内容だったので時間は掛かりましたが、お客様も満足のいく仕上がりとなりました。
末永くお使いくださいませ😊👍
それでは、また👋
Xでも作業風景を投稿しております♬
本日はクリーニング修理したカワイBL71の納品立ち合い+納入調律のため鹿嶋市方面へ
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) August 17, 2024
晴れて良かった〜☀️
ピカピカになったピアノを見てお客様にお喜び頂きました✨
今後ともよろしくお願いします🙇 pic.twitter.com/MGRSmkuwLv