ピアノは楽器であると同時に、部屋のインテリアにもなる特別な楽器。
内部と外装のクリーニングを行うことで、美観を蘇らせるだけでなくピアノそのものの性能の保持に役立つ作業でもあります。
外装は汚れを付着したままにしとくと汚れの跡が付着し、取れにくくなってしまう場合があります。
また、ピアノの内部にある鍵盤や弦、内部の機構にホコリや汚れが付着するとピアノの音色が透明のあるクリアな音ではなくなったり、鍵盤のタッチが重く感じることがあります。
また、金属部品のサビや汚れは、徐々にピアノの劣化を早める原因にもなります。
ピアノの内装/外装を清潔に保つことで、長期間にわたり良い状態で演奏を楽しむことができます。
今回のBL71は海沿いのご自宅に設置されていましたので、内部の金属部品のサビが数多くある。
ピアノの金属部品は、本体の外観と機能の両方において重要な役割を果たしています。
ペダル、蝶番、ロゴなどの金属部分が特にそうですね。
内部に至ってはチューニングピンと弦が挙げられます。
経年劣化でサビついたチューニングピン。
よく見ると表面に茶色くサビが付着しているのが分かりますね。
パネルがあれば見れない部分ですが、調律時には必ず見える部分。
もし、クリーニング作業をしないでこのままの状態で自分の所にピアノが戻ってくると思うとモヤモヤっとした感情が生まれるのは目に見えて分かりますね。
そうならないよう早速、中のサビを除去していきます。
表面のサビを除去したチューニングピン。
最初の状態と見比べると全然違いますね。
この調子で弦も磨いていきましょう。
茶色い部分がちらほらあるのが確認できますね。
これ全てがサビになります。
状態としては磨けば綺麗になるので、軽微と言ったところですね。
酷い状態だと断線していることがたまにあります。
そして磨いて綺麗になった弦
あの茶色が付いていた弦とは思えないぐらい綺麗になりました。
普段見えない部分も綺麗にする。
それがクリーニングと呼ばれる作業です✨
金属部分が錆びると、強度が低下し、ピアノの機能に支障をきたす可能性があるためクリーニング作業(特に金属部分の磨き作業)はピアノの外観、及びピアノの機能を維持するために不可欠な作業です。
Xでも作業風景を投稿しております♪
引き続きディアパソンピアノのクリーニング作業。
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) October 6, 2024
内部のカビやホコリを除去した後は金属の磨き作業を開始
経年劣化によって表面の艶が無くなったチューニングピンを綺麗に磨いていきます✨ pic.twitter.com/W7eQHyH8Zx