今回でディアパソン 126-S 簡易クリーニング作業は最後になりますね。
今回の投稿内容も納品するまでのおまけのような内容なので、最後までお付き合いして頂けると幸いです。
それでは調律/整調作業が完了したので納品準備に入ります。
基本、音律を整えて内部の調整作業が終わったらパネルを組み上げて裏の掃除を開始。
ここまでくれば、作業内容は90%完了といっても良いでしょう。
という訳で裏の掃除を開始。
裏の部分は納品すると壁際に設置するのがほとんどなので、一般家庭で掃除するのも難しく、また定期メンテンナンス時に手入れをする機会がまったくもって少ない。
そのためほとんどのピアノの裏には埃が多く積もっている。
基本的に裏の部分は納品すると掃除することが困難になるので、工房にピアノを持ってきた時には必ず確認しなくてはいけません。
…という訳で今回のディアパソンも該当しました。
結構溜まっていますね💦
このままにしとくと空気中の水分を吸った埃がカビを作る原因になるので除去していきます。
何より埃にはダニやカビの胞子が含まれており、これらが空気中に舞うことでアレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性があるためホコリを適切に除去して綺麗にしていかなければなりません✨
裏の掃除が終わったらあとはピアノをお客様の所へ。
本来は玄関から搬入する予定でしたが、若干ピアノを搬入するスペースが確保できなかったため今回は急遽クレーンを使用することに。
納品先あるあるですね💦
搬入が無事終わったあとは納入調律のみの作業となります。
設置場所の確認が完了したら今回のクリーニング作業の最後の作業「納入調律」を開始。
出庫前にある程度の音律は整えていますが、ピアノを移動した場合は微細な振動や揺れが生じ、弦やアクションのバランスが若干崩れ、音が狂ってしまいます。
そのため、移動後には必ず調律を行うことが推奨されます。
とはいえ、置いた環境に馴染むまで大体一週間ぐらい掛かるため納品調律をする際はお客様と調律師のスケジュールを合わせてから作業を行うのが良さそうです。
という訳で、今回の作業はこれで完了となります。
次回は別の作業を始めますので、どうぞお手すきの際にご覧ください。
それではまた👋😊
Xでも作業風景を投稿しております♪
前にクリーニング修理したディアパソンのアップライトピアノ。
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) August 4, 2024
玄関からだと難しかったため今回はクレーンを使ってピアノを搬入する形になりました🏗️
お客様からも綺麗になったピアノ見て喜んで貰えて本当によかった😊
とりあえず、搬入がスムーズに終わったので、最後はピアノの納品調律を開始🎶 pic.twitter.com/jo8oVzpSFg