今回のメイン修理でもあるアクションの作業が終わったので、早速部品を本体に組み込み中…
外装及び鍵盤の磨き作業は今回は無しのため表面を綺麗に拭き、外装に問題が発生してないか確認し終えたら内部の調整作業にはいります。
鍵盤の調整作業🎹
鍵盤に付いているクロスが寒暖差の影響で動作不良が起きる場合があります。
そのセクションの部品にも言えますが、組み込んでいく時は二度手間にならないよう入念にチェックしていきます。
そしてネジ等も緩んでいないか再確認。
このネジ部品たちが少しばかり緩んでいる状態でピアノを演奏すると雑音や異音が出てとんでもないことになってしまう。
不安要素を一つ一つ丁寧に無くしていくことで効率良く作業を行うことができます…がたまに例外が出ることがあります。
それが「経年劣化した弦の断線」
中の調整作業が終わり、あとは調律と掃除だけなので先に音を整えるため調律をしていたら「バチンっ」と弦が物凄い勢いで切れてしまいました。
しかも巻き線💦
中音部~最高音部まで使われている芯線でしたら手持ちの弦を使って新しく巻けば済む話ですが、低音部で多く使用している巻き線の場合、静岡在中の巻き線屋さんに連絡して1から作成して頂く形になります。
とはいえ新品の巻き線が届くのは2~4日(断線した本数によって金額と作業期間が変わります)ぐらいで届くため断線の修理作業はピアノの納品当日に現地で修理することになりました。
断線に関してはどんなに調律師が気を付けても切れてしまう時がある。
これに関してはもう避けては通れない件のためまだ残っている弦は断線しないよう慎重に音を上げていきます。
音上げ作業が終わったら今度は後ろに積もりに積もっている裏の掃除作業を行っていきます。
裏掃除🧹
一目見ると綺麗に見えますがよ~く凝らして見るとホコリや絆創膏もあるのが確認できますね。
アップライトピアノの後ろには結構物が落ちていたりしていることが多い。
絆創膏とかをこのまま放置すると響板と接触して雑音が出てしまうので撤去していきます。
裏の掃除作業を黙々と行っていったら最後はピアノが出庫するまで保管し、作業は完了!
あとは運送屋さんが来るのを待つだけ~
ホコリが被らないようカバーも付けちゃいます。
Xでも作業風景を投稿しております♪
ヤマハのu30BL🎹
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) May 28, 2024
ハンマーの修理作業が完了🛠️
工房にピアノが届いた時は試弾してもハンマーが壊れていたせいで、音が鳴らない状態でしたが元通りになりました👍
これで一安心😊 pic.twitter.com/nW0Aufi1hy