マフラーフェルトの交換が済んだので、パネルを組み上げて裏の掃除を開始。
この作業を終えたら調律だけになりますね。

ここまでくればクリーニング修理作業は95%完了といっても良いでしょう。

今回の投稿内容も納品するまでの蛇足のような感じなので、最後までお付き合いして頂けると幸いです。

という訳で裏の掃除を開始。

裏の部分はほとんど見えないため埃が多く積もっている。

しかもピアノを納品すると掃除することが困難になるので、工房にピアノを持ってきた時には必ず確認していきます。

結構埃が溜まっていますね。
このままの状態にしておくと埃が空気中の水分を吸収してカビやシミが発生する原因にもなります。

また、埃にはダニやカビの胞子が含まれており、これらが空気中に舞うことでアレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。

刷毛や掃除機、雑巾を使って満遍なく溜まっている埃を除去していきましょう

綺麗になりました✨

埃が長期間蓄積すると、ピアノの内部機構にダメージを与え、劣化を早めますが...埃の他にも気を付けなければいけない要因もあります。

ピアノの屋根に物を置いていたりすると高確率で何かが落ちて挟まっている場合があります。

今回はキャンディでしたが、金属やプラスチックが裏に落ちて挟まってしまうと雑音や異音の原因にもなるため裏の掃除はとても大切な作業です。

裏の掃除が終わったらパネルを組み上げ。
奥の方にはピアノをお客様宅へ届けるためのトラックが待機しております。

これであとはピアノが納品された後の納入調律のみの作業となります。

👈の画像はピアノをお客様宅へ納品した時の様子。

傷が付かなようにカバーを掛けてあり、迅速かつ丁寧に作業を進めております。

早ければ30分程度で終わります。

設置場所の確認が完了したら今回のクリーニング作業の最後の作業「納入調律」を開始。

出庫前にある程度の調律は済ませていますが、ピアノを移動した場合は微細な振動や揺れが生じ、若干ですが弦やアクションのバランスが崩れ、音が狂ってしまいます。

そのため、移動後には必ず調律を行うことが推奨されます。

納入調律が終わったら最後は綺麗になったロゴをパシャリ。

お客様も喜んでいただけました👍

長いようで短かった作業でしたが今回の投稿で「KAWAI BL-61  アップライトピアノ 調律+クリーニング修理」の作業は完了となります。

外回りの調律をしながらクリーニング作業をしていたので、作業日数としては大体8日ぐらいで完了しました。

次回は別の作業を始めますので、どうぞお手すきの際にご覧ください。

それではまた👋😊

Xでも作業風景を投稿しております🎵