ピアノに関するQ&A
ピアノの弦は一本につき70~90㎏の力が掛かっているため時間の経過とともに弦が伸びたり緩んだりして音が徐々に狂ってしまいます。また、人が近づかないでいると害虫やネズミの被害に遭い、ピアノが弾けなくなる場合があります。
一般家庭のピアノでしたら年に一回、音楽教室のピアノでしたら年に2回を目安にしていただくと良いと思います。使用頻度が多くなればピアノ調律の回数は多くなりますので、その際はご相談ください。
基本的にピアノ調律をする際は全体の動作確認や部品の摩耗具合を診ることができますのでダメージを軽減できますが、定期的な調律をしないピアノの場合はダメージが蓄積し過ぎて、調律の他に修理費用が掛かる場合があります。
ピアノには音を止めるダンパーと呼ばれる部品があります。その部品はピアノの機種にもよりますが低音の初めから高音の途中までしかないように設計されています。これは高音になればなるほど音の減衰が早くなるので、あえてダンパーを取り付けていないのです。そのため高音部は若干音が残りますが不具合ではないのでご安心ください。
その場合は「ハンマーの整形」や「整音」作業を行うことで改善できます。使用期間が長いハンマーフェルトが硬くなってしまうことで起きる原因です。年数の経っているピアノに多く見られる原因なので、ピアノの調律時に作業を行えば劇的に改善されます。
ピアノ演奏時に音が出ない、鍵盤が戻らない、異音がしているなど、具体的な問題が出た場合に判断します。これらの状況が見られる場合は、ピアノ調律師に相談し、修理の必要性を確認しましょう。
ピアノ修理の費用は、修理内容によって異なります。そのため具体的な見積もりを調律師に取って貰い、修理範囲と費用を確認することが重要です。
ピアノの調律やクリーニング作業は専門的な知識や技術が必要な作業ですので、自己責任で行うことはおすすめしません。特にピアノの調律は高度な専門知識と経験が必要になるため調律やクリーニング作業をしているピアノ調律師にお任せすることをおすすめします。
ピアノから発生する音を大幅に軽減する効果があります。ただし、完全な無音化まではいかない場合もありますので、使用環境や取り付ける消音ユニットの性能によって音量の具体的な軽減度合いは異なることに注意しましょう。
通常の床であれば基本どこに置いても大丈夫です。しかし、畳の部屋にピアノを置く場合はバランスが崩れるので敷板を用意し、床暖房の上にピアノを置く場合は断熱パネルを用意しなくてはいけません。断熱パネルが無い状態でピアノを置くと乾燥し過ぎてピアノが壊れてしまいます。