フレームの掃除

フレームの掃除。

と言っても作業①でやり残した作業になります。

長期に渡り放置しているピアノのほとんどは埃が被っています。

鍵盤の下だけでなく外装や鉄骨(フレーム)にも…

このような時でしか掃除はできないので、目に見える部分は余すことなく掃除していきます。

フレームぞ雑巾がけ。

調律作業に追われて中々掃除が出来ない部分を掃除していきます。
フレームの構造上、埃が溜まりやすい箇所はある程度分かるので早速、雑巾がけをしていきます。

外装部分も勿論掃除。

特にアクションが入っていると中々ここまで手が入らないので、アクションが無い時に掃除するのがちょうど良い👍

作業①でも述べたように埃を放置しておくと空気中の水分が埃に溜まり木部部品にシミやカビを発生させたり、埃を好む虫が湧き出てピアノ部品のクロスやフェルトを食い散らかす可能性があります。

フレームも例外ではありません、積もった埃に水分が溜まってフレームが錆びてしまう可能性があるため注意が必要です。

内部の掃除をする時はピアノ調律師にお願いするか、調律師が作業をしてる時に掃除をするのが良いですね。

フレームに内装掃除が終わったので現地での作業はとりあえず完了となります。

次に作業をする時はアクションを修理した後になりますね。

アクションの預かり修理

それではアクションを工房で修理するために車へ積み込んでいきます。

基本アップライトピアノやグランドピアノのアクションを修理する時は現地ではすぐ修理することができないことが多い。

修理しようとすると2~3日は掛かるので…💦

工房に到着。

アクションを車から降ろして状態を診ていきます。
一目見るとそこまで状態が悪くなっているところは無さそうに見えますが、動作確認をすると雑音が出ていた😅

何の変哲もない棒。
これはダンパーロッドと言う部品で、右ペダルを踏んだ際に音が伸びる役目を果たしている重要な部品。

よく見ると表面がくすんで、若干表面が汚れておりますね。

経年劣化による酸化によって引き起こした状態とも言えますね。

このまま放置しているともっと表面が使い物にならないぐらいに錆や緑青だらけになって部品その物を交換しないといけなくなる可能性が十分にあり得ます。

そうならないように表面を磨いて綺麗にしていきましょう。

艶が出で綺麗になりました。

この部分も今回のような修理をする時にしか手を出せない部分でもあるため知らず知らずのうちに錆だらけになっていることもある。

ピアノは使用頻度や環境によって部品の交換修理や掃除の頻度は異なります。

もしピアノが頻繁に使用される場合や埃の多い環境にある場合は、より頻繁なメンテンナンスが必要です。