あれこれと事務作業をしていたら日を跨いでしまいました💦

引き続きアクション修理作業の続きを始めたいと思います。

ダンパーに関係する金属磨きが終わったのでこれから取り外したハンマーをアクションに取り付けていきます🪛

ハンマーを一度取り外さないと「フレンジコード」と「ブライドルテープ」の部品交換は出来ません。この取り外し作業も時間が掛かりますが、再度取り付ける作業も時間が掛かります。

無理やりネジを締めて取り付けると打鍵した際に変な挙動をするので、一つ一つ丁寧に取り付けていきます👌

勿論、新しくした「フレンジコード」にバネを引っかけながらハンマーを取り付けていきます。

動作確認をしながら取り付けるので大体20分~30分の作業になりますね😊

ハンマーの取り付けが終わったら次はハンマーストップレール(ヤマハのシールが貼ってある横長の黄色いレール)を取り付けて組み上げは完了👍

次はハンマーの整形作業「ファイリング」を開始します。

この黒丸の部分に弦の溝が付いております。

見にくいかもしれませんが、弾いていくうちにハンマーの頂点に溝が付いていきます。

仕方のないことですがハンマーはフェルト(羊毛)を圧縮して作られている部分なので弾いていくと凹んでいってしまいます。

よく『音が出るのだからしなくても良いのでは?』と聞かれますが、ここの部分を放置すると弦の溝が深くなりすぎて音が詰まったような音色になったり、その弦の溝に空気中の油や水分が入り込んでハンマーが硬くなってしまい、ハンマーが弦に当たるたびに「ジリジリっ」や「チリっチリっ」等の雑音が出てしまう場合があります。

このような問題が出るのは使用頻度の高いピアノに多く見られますね🔍

そのためアクションの引き取り修理をする場合にはここの作業をオススメしております。

こういう時にしか出来ない作業でもあるので💦

こんな感じ😁

基本的にハンマーの表面を削りすぎてしまうと今度は音が硬くなってしまい、人によってはうるさく感じてしまうこともあるので、弦の溝がうっすら残る程度までハンマーフェルトを削っていきます。

あとは掃除機とエアコンプレッサーを使って、削った時にでたフェルトを除去していきます🧯

ほとんどの作業が終わったら今度はハンマーを削った時に毛羽立ったハンマーをアイロンで形を整えていきます。

ハンマーの表面を整える専用の工具もありますが小型のアイロンでも十分!

綺麗に整えていきます✨

そして、最後はアクションを車に積んでお客様のご自宅にを持っていきます🚗

現地での作業はハンマーと弦の当たり調整や動作に不具合がないか確認し、今回はハンマーの整形作業をしたので一つ一つの音の粒が揃っているか確認♪

これで今回の『アクション修理作業』は完了となります👍

今回の修理費用としてはお客様が「せっかくだから全部お任せします!」ということだったので、「フレンジコード」「ブライドルテープ」「ハンマーファイリング」の作業となりました👌

予算の都合でどうしてもという方は「フレンジコード」か「ブライドルテープ」の部品交換、もしくは「センターピン」交換をオススメします♪

次回は「センターピン」についてお話ししましょうか。

それでは、また👋