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ヤマハ C3 クリーリング

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屋根と鍵盤蓋を開けて、いざ確認!やはりクリーニングするピアノの大半は金属部品に錆が出ている。

フレームの上には埃や消しゴムのカスが💦よく見るとチューニングピンと弦にも錆が出ている。専用の錆取り道具で錆を落とさなければ。

そしてグランドピアノで一番目立つ響板の上には埃が積もっている。今回のピアノは割と新しめのピアノなので響板が綺麗だが、昔のグランドピアノの響板は経年劣化のせいで茶色になっているのがほとんどだ。

一見綺麗に見えるフレーム。しかしよく見てみると若干だが黒ずんでいる。フレームボルトも艶がなくなってしまっている。

拭いてみるとこれぐらい黒くなる。クリーニングする場合は屋根を外して普段見えない細部まで確認していく🔍

左が掃除前、右が掃除後の画像。同じ角度から見るだけでも大分見栄えが違う。

フレームの隙間の掃除をする場合は根気よく綿棒を使って汚れを取っていかなくてはいけません。色んな角度でフレームに光を当てて汚れを探していきます。

中身のクリーニングが終了。      左がクリーニングする前、右がクリーニング後の写真になります。

中身のクリーニングが終わり次第、埃やゴミが被らないように本体をカバーします。

次はアクション系の掃除。ゴミが溜まりやすい筬を掃除していきます。埃等を放置していると虫が湧く場合があるので、掃除機で綺麗にしていきます。

アクションの確認中。動きが悪いかそうでないかハンマーを持ち上げては下してを繰り返してます。動きが悪い部分は取り外して部品を交換します。

動作確認及び、部品交換が済んだらハンマーのファイリング作業。弦の溝をある程度まで削っていく。

次はダンパーの掃除。ここの部分は取り外した時にしかきちんと掃除する機会はない。勿論本体に付いている状態でも掃除はできるにはできるが、限度があるので取った時に掃除したほうがきれいになる✨

1本ずつ丁寧に磨いていく。この時に金属部分のダンパーワイヤーも研磨剤で磨く。

黒鍵の側面。弾き込んでいるピアノの多く見られる現象でもある。白鍵を打鍵したときに目立つところなので黒く塗っていく。

この部分を・・・

こんな感じに!

高音や低音の黒鍵はそうでもないが頻繁に使う中音域は木がむき出しになっているので、どこからどこまで塗っていくのか確認してから作業を進める。

鍵盤を組み上げて整調準備に入る。ここまできたら作業もあと少しで終わる。

調整を開始。ハンマーが真っすぐ弦を打つようにハンマーを左右に動かし、微調整していく。弦の真ん中を打たないと本来の音質を出すことができない。88本の位置を調整していく地味な作業だが、大切な調整だ👍

アルコールランプを使い、ハンマーの傾きを調整中。

鍵盤の高さ、深さ、接近調整、スプリング調整、etc・・・。数多くの調整を行い、正常な状態にしていきます。

ほとんどの調整が終わり、最後はダンパーの取り付け作業。真っすぐダンパーが落ちて止音するか確認していきます。

付け終わったら調律をし、整音をして出庫するまでカバーを掛けておきます。

納品する日程が決まったので納入調律兼納品立ち合いのためお客様のご自宅へ。グランドピアノを起こすための開梱作業が始まります。起こすために脚を取り付けていきます。

開梱が終わり、納品調律を開始。調律をしながら不備が出ていないか再度確認します。

調律が終わり、最後は音色の確認をして完了です。これでグランドピアノ C3のクリーニング作業は完遂しました👍

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