午前中、船橋で調律の予定があり、本日は外回り兼ピアノ調律。
本来なら潤沢な装備(工具や部品等)が積まれている車を使うのが基本だが、今回は電車を使ってお客様の自宅へ伺う。理由は2つ。
一度クルーニング作業したピアノは出庫するまでに経年劣化によってひどくなった部品は交換しているからだ。故に軽装備の道具一式でも大丈夫な場合が多い👍
ピアノを納品してから1~2年程度ならそこまで部品が劣化はしていないからだ。
もう一つは車だと渋滞に巻き込まれてしまい1時間30分~2時間掛かる場合があるからだ😂
(船橋、千葉方面へのの午前中は特に混む💦)駅からそう遠くない場合はお客様のご自宅まで歩くのが主に多い。といっても天候が悪い場合は車で伺うこともあります🚗
まぁ、結局のところ状況に応じて使い分けながら移動しているということです。
さて、本題のピアノ調律♪白に塗装されたカワイのBL61。カワイのアップライトとなります。
ピアノでその中でも多くの方に愛用されてきたスタンダードな機種です。高さは132cm。アップライトの中では大きめのサイズだ。ピアノは大きければ大きいほど音量は大きくなり低音弦の鳴りもより一層深みを増す🎹
フルコンサートピアノの音量が大きいのはそれが理由です。
という訳でピアノ調律を開始する。音色はクリーニングしていた頃と比べると大分安定していた。ピアノは置いている環境に適応するため何かしらの不具合が生じる場合がある。
例えばネジの緩みや温度と湿度によるクロスやフェルトの膨張、収縮。それによる引き起こされる動作不良など・・・色々出てきてしまう。そのため楽器全般に言えることだがピアノ(楽器)を管理するのはとても大変だ。
そのため確認を含めたピアノ調律の定期メンテナンスが必要不可欠なのである。
ちなみに今回の作業を始める前は赤い丸の部分のダンパーに残響が残って気になるということでしたので、ダンパーを確認してみたらネジが緩んで真っすぐにダンパーが機能していなかった🔍
故にネジを締めてダンパーの向きを修正していき動作確認……だいぶ良くなりました👌
直し次第、普段通り調律をしていきます。このようなちょっとした不具合が起こるのを拾って直すことが出来るので定期的なピアノ調律メンテナンスは必要となります。
あとは中に入っている埃の量を確認し鍵盤を一つ一つ取って掃除機をかけていきます。もちろん底板(ペダルが付いてる)の掃除も欠かせません。この作業も年一回しかしない作業でもあるので……
最後に残響の具合と全体の音色をお客様に確認して頂いて作業は完了👍