前回の続き。前のブログに書ききれてなかった鍵盤ブッシングクロスの劣化してる兆候を最初に解説していきます。
ブッシングクロスの劣化による兆候
劣化や損傷が始まると、鍵盤ブッシングクロスには特定の視覚的な兆候が現れます。調律時にし確認できない場所なためピアノ調律を頼んだ調律師に注意深く確認して貰って下さい。例でいうとブッシングクロスの色あせや穴開き、不均一な表面などが見られるかもしれません。これらは劣化が進行しているサインです。
また、ブッシングクロスの劣化により鍵盤の動作にも異常が生じます。弾いた際に不自然な抵抗を感じたり、隣の鍵盤に当たったり、引っかかるような感覚があれば劣化や損傷の兆候と考えられます。
鍵盤の動作不良に注意するポイント
不自然な抵抗: 劣化しているブッシングクロスは、鍵盤の動きに不自然な抵抗をもたらすことがあります。鍵盤を押し下げる際に違和感を感じる場合、劣化したブッシングクロスが原因かもしれません。動作がスムーズでない場合はこれに注意してください。
鍵盤の引っかかり: 正常な状態では鍵盤はスムーズに動きますが、劣化したブッシングクロスが原因でキーが引っかかることがあります。キーを押す際に引っかかりを感じる場合はこれが鍵盤ブッシングクロスの交換を検討すべき兆候となります。
異音や不安定な動き: ブッシングクロスの劣化が進むと、鍵盤から異音が発生したり、動きが不安定になることがあります。これはピアノの使用パフォーマンスに直結するため、異音や不安定な動きに気を付け迅速な対処が求められます。
新品クロスの貼り付け。
一つ一つ丁寧に貼っていきます。
白鍵のブッシングクロス交換作業は完了しました。
あとは完全に接着するまでこのまま治具を差し込んだ状態で置いときます、
白鍵を接着するまで時間があるので黒鍵も同じように新品のクロスを貼り付けていきましょう。
時間が経ちましたが無事、交換作業が終わりました。
治具を外した際は綺麗なブッシングクロスが目の前に。
ピアノ鍵盤ブッシングクロス交換の効果とメリット
新しいブッシングクロスにより、鍵盤の動作が滑らかになり、演奏者はより自由に表現することができます。鍵盤の反応が向上することで音楽がより感情豊かに力強く響き渡ります。ブッシングクロス交換はピアノのパフォーマンスを向上させる大切な作業です。
白鍵、黒鍵の両方のブッシングクロスが交換し終わったら鍵盤の番号順に並べていきます。
これにてブッシングクロス交換作業は完了。次回からはアクションの修理作業に移ります。
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