『ブライドルテープ』の交換が終わったので、次は『フレンジコード』の交換作業となります🛠️
ここは接着剤で固定されているため剥離剤を使い剥がしていきます。
変色している『フレンジコード』は剥離剤を使ってもすぐ取れるわけでなく、千切れてしまうことがほとんどなので丁寧に一本一本取り除いていきます。
どんなに丁寧に取ろうとしても千切れて残ってしまうこともありますので、その際は先の尖った工具を使い取り残されたコードを掻き出していきます🪛
全ての既存の『フレンジコード』を外すことが出来たら新しい真っ白な『フレンジコード』を準備します😊
新しい『フレンジコード』。
弾力もあり、引っ張ってもすぐ千切れることはありません。
この部品は裁縫セットにある「家庭糸」のようにまとめられているので専用の裁断機を使い、一定の長さの『フレンジコード』を量産していきます。
ちなみに88本のコードを用意してからようやく交換作業を行うことができます。
このコードを量産するのが地味に時間が掛かるので、ピアノ2~3台分の『フレンジコード』を事前に用意しておきます。
頻繁に交換する部品はすぐ無くなってしまうので多めに用意しておかないといけません。
作業量や仕事量のタイミングによっては、1台分の『フレンジコード』を作るのも大変になってしまいます💦
88本のフレンジコードを用意出来たら改めて交換作業を開始。
まず片方から『フレンジコード』接着して完全に接着するのを待ちます。
大体15分ぐらいですかね🤔
あとは接着できたのを確認して、もう片方を接着していきます。
人によってはアクションを寝かして『フレンジコード』をつけたり、アクションを立たせたまま『フレンジコード』を交換します。
私は後者のやり方派のため、アクションを立たせたまま交換作業をしていきます。
また、『フレンジコード』はただ接着すれば良いのではなく、左右の長さを均等に揃えていかなければなりません。
左右のバランスが悪いまま『フレンジコード』を接着させると接着面に差が出てしまい、折角接着したのに剥がれてしまうなんて事が起きる場合があります。
そのため、ちゃんと左右のバランスが均等になっているか確認も含めアクションを立たせたまま交換作業を行います。
綺麗に接着が出来ましたね👌
あとは時間を置いて『フレンジコード』が接着するまで待ちます🙃
待ってる時間が少しもったいないので、ダンパーのスプリング磨きとダンパーロッドの磨きをやっちゃいましょう。
ここの部分はペダルを踏んだ時に異音が出やすい部分なので、時間が空いたら片手間に磨き作業を行います。
ダンパーを踏んだ時の雑音は大体このあたりの磨き不足で起こるので、率先して磨いていきます。
この作業を行うと15分は軽く超えるので『フレンジコード』が完全に接着するのにはちょうど良い作業です👍
接着が完了したら次は組み上げ作業になります🪛
一つ一つ位置を確認しながら手作業で付けていくので、この作業も中々時間が掛かります。
『フレンジコード』にバネを一つ一つ引っかけていき、ちゃんと機能しているか確認していきます🔍