部品の交換作業

ピアノ本体の磨き作業等が終えたら今度は内部の部品交換を開始。
どんなに外装が綺麗になったとしても内部の動作機構に問題があればまともに弾くことは出来ない。
年数が経っているピアノは部品が摩耗しているので、交換は必須。
とはいえ、全ての部品を交換する!
…というわけではありません。
本当に酷い部分だけを確認し、修理/交換が必要か確認していきます。

例えばこの「ブライドルテープ」
全体的に色が茶色になっていて、くたびれている状態になっています。
ここはハンマーを手前に戻すのをサポートする部分ですが劣化してる状態のまま使い込むと切れてしまう場合があります。
なので…

新品に交換していきましょー

勿論、部品交換には真ん中ペダルに使われてるマフラーフェルトも交換
劣化のため色が変色しているので新品に🎵

部品交換も大事ですが、ハンマーの整形作業も大事。
ピアノを弾いていると徐々にハンマーの表面に弦の跡がついて溝になり、雑音の原因になるので…

ハンマーの表面を削り、形を整えていきます。
この部分の作業はとてもデリケートな作業なので最後の最後で微調整を行っていきます。
一連の作業が終えたらようやく、個別で修理/調整していた部品を組み合わせてピアノ本体に収めていきます。

見知った姿になりましたね。
クリーニング作業の7割近くまで進みました✨
調整作業+ピアノの納品
7割近くまできたら全体的な鍵盤のタッチ、弾いた際の音量、フェザータッチをした時の感触等…を内部の調整作業をしながら拾っていきます。
ピアノの調整作業は、ピアノの音質や演奏性を向上させるために欠かせない重要なプロセス。
アクション調整では、タッチやハンマーの調整が行われ、演奏性を向上させます。

メーカーごとに基準値等はありますが、結局は目安程度なもの。
その時々に調整のやり方や基準値を変えて弾きやすいように調整していきます。

ある程度の内部の調整作業が終えたら今度は調律を開始。
音色を揃えて適切なピッチへ微調整。
調律が終えたらハンマーの表面に針を刺して音の粒を揃えていきます。

一通り完了したら外装を組み上げて出庫するまで待機。
カバーを掛けて埃が被らないようにします。

ということで、出庫当日。
傷が付かないようにピアノ本体にラッピングを施し、このままお客様宅へピアノを運んでいきます。

クリーニングしたディアパソンピアノをトラックへ積んで…

納品完了!!
無事お客様宅にピアノが届きました。
元々外装が汚れて居ましたが、綺麗に艶が出たことで部屋のインテリアの一部として一番映える存在に✨
お客様宅もとても喜んでいただけました👍
それでは、ディアパソンピアノのクリーニング作業はここまで。
次回は別のピアノ修理/クリーニング作業となります。
SNSでも作業風景を投稿しております♪
午後はクリーニング修理したディアパソンピアノの納品調律
— ピアノリペア工房 (@pianorepairkobo) October 29, 2024
修理する前のピアノを知っているお客様からは「最初と全然違う、綺麗になりましたね」と、喜んで頂けました☺️
これからはピカピカになったピアノと一緒に楽しい音楽ライフをお過ごし下さい‼️
本日はありがとうございました🙇 pic.twitter.com/ChLUMD73ES